本学ではFD(Faculty Development、大学の教育理念並びに教育目標に基づき、教員が自主的・自律的に教育改善を推進する活動、および、それを支援するために教職員が協働して組織的に研修及び研究をする活動)を率先して実施する組織として「FD推進センター」を設置しています。2020年度前期の活動をご報告します。
専任教員が他の教員の授業を見学する「授業見学」を実施しました。2020年度前期、本学はオンデマンド授業と対面授業の双方を実施したため、「オンデマンド授業見学」も可能となり、例年とは異なる環境で行われた授業を客観的に分析することができました。「見学レポート」は見学された教員一人ひとりにフィードバックされ、相互の学びにつながりました。
通常は学内外の講師による研修会を開催していますが、2020年度前期はe-ラーニングでの研修となりました。
「オンデマンド授業運営のためのスキルアップ」や「事例共有」について、「国立情報学研究所 大学の情報環境のあり方検討会:4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」の資料・動画を活用し、専任教員が今後のデジタルを活用したハイブリッド型の対面授業にも活かせる学びを深めました。
上記の期間中、全学生を対象に、Google Formsを用いたWebアンケートを行いました。
前期授業期間中に実施したオンデマンド授業や特殊な環境のもとで運営されている対面授業について、本学の学生がどのように受け止め、どんな影響があったかを聞き、授業運営の課題や今後の大学としての取組みについて参考にするために実施しました(回答率 76.4%)。
特定の科目についてではなく、全般的に感じたことについての項目を設け、学生が感じているオンデマンド授業・対面授業それぞれのメリット・デメリットを把握することができました。
アンケート結果は集計・分析され、全教員が共有されることで、形態の違いやウィズコロナの対策下における授業運営について授業改善に役立てていきます。
その他にも、学生が教員に対していつでも匿名で授業についての提案をすることができる授業アンケートのページを設けています。
後期にオンデマンド授業が再開される可能性を踏まえ、Zoom機能を活用したアクティブラーニングの方法などについての講習会をGoogle Classroomを用いて開催しました。専任・非常勤の枠を超え、合計38名の教員が参加し、オンデマンド授業を振り返った上で反省点や改善点などを共有しました。パワーポイントと音声を組み合わせて使用する方法やZoomのブレークアウトセッションの活用などについて提示し、参加者からはご好評をいただきました。
後期も引き続き学生FD委員が主体となっての活動や、FD研修会を行う予定です。
FD推進センター