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「FD推進センター」2018年度後期活動報告

2019/2/13

本学ではFD(Faculty Development、大学の教育理念並びに教育目標に基づき、教員の自主的・自律的な教育改善を推進する活動と、それを支援するための教職員が協働して組織的な研修及び研究をする活動)を率先して実施する組織として「FD推進センター」を設置しています。
2018年度後期の活動をご報告します。
「FD推進センター」前期活動報告はこちら>>

FD参加学生ミーティング(7月下旬)

夏休み直前に、学生FD委員のメンバーとミーティングを行いました。
参加学生は授業をより良くするため、およびFD活動を活性化させるためのアイディアを持ち寄り、自由に意見を述べ合いました。「授業の中で教員がその科目に関連する時事問題や、実生活に関係する例などを取り上げれば、学生の興味や理解をより深められるはず」「“浴衣デー”のように、学生や教員が同じものを身につける“○○デー”を実施すれば、見慣れた教室の雰囲気が変わり、新しい気持ちで授業に参加できるかも?」、「紙媒体による授業アンケート項目の再検討が必要です」など、活発に意見交換を行いました。

第3回FD研修会(9月下旬)

テーマ「良いシラバスを書くために」(教務委員会と共催)

シラバスの書き方について、およびシラバスの役割を正しく理解するために、本学教務委員長を講師に招き、専任教員を対象に研修会を実施しました。
当日は学生の学習意欲を促すために必要なことは何か、について焦点を絞って話し合いました。講師からは、授業概要と到達目標の明確化、事前事後学習の大切さを明示する必要性が提案されました。
さらに、シラバスの第三者チェックの重要性も提示され、それらに関して詳細な検討を行いました。
今回の研修を生かし、今後、より「使える」シラバスの作成につなげていきたいと考えています。

第4回FD研修会(10月下旬)

テーマ「本学の留学生教育をどのように充実させるか」(留学生センターと共催)

参加した教員からは、「普段留学生と接している教員とそうでない教員では、留学生に関する事柄についての捉え方に違いがある」「留学生が在籍していない教育学部所属の教員も留学生の現状を知ることができ、有意義であった」などの声が寄せられました。
また、留学生と教育学部の学生間の交流や、留学生と日本人学生の相互支援の可能性について意見交換を行いました。

第5回FD研修会(10月下旬)

テーマ「ICT研修会:アクティブ・ラーニングの手法を通して」

外部講師によるICT研修会を実施しました。
授業の最初に学生が見通しをもてるような目標の設定、インタラクティブ(interactive)、アクティブ(active)、パッシブ(passive)を大切にすること、考える(think)、議論する(pair)、共有する(share)場面を設定することがアクティブ・ラーニングのポイントであり、それらの実現のためにICTを活用することが重要であると具体例を通して講義いただきました。
また、学生の関心を高め、思考プロセスを追い、習熟度を把握するためにも有効な手段であることも学ぶことができました。
具体的な事例も紹介していただき、ICT機器をさらに活用してみようという意欲を高める研修となりました。

学生FD委員任命式(11月上旬)

6月のキックオフ・ミーティングから継続的に活動に参加している学生6名が正式に学生FD委員として任命され、北垣学長より任命書が授与されました。
この日、学生FD委員の初仕事として、教員と後期授業アンケート質問項目の検討・見直しを行いました。また、教員と学生FD委員による授業見学のルールおよび時期について意見交換を行いました。
教員と学生が同じ授業を見学することにより、授業の取り組みに対する教員と学生の捉え方・感じ方の違いを見出すことを目的としています。

第6回FD研修会(1月下旬)

テーマ「外国語教育FD」(英語教育委員会と共催)

本学の英語教育および第二外国語教育について研修会を実施しました。
英語教育担当の教員が授業実践報告を行い、本学英語教育委員会の活動内容の紹介、本学英語教育が目指すもの、4技能(Listening, Speaking, Reading, Writing)教育における授業の試みや学生によるe-learningシステムATR BRIX(本学が導入している、英語の4技能を高める自己学習ソフト)の活用等に関する情報を全教員と共有しました。
今後の課題として、授業内容と語学資格(TOEICなど)との関連性や、留学生と日本人向けの英語教育の指導法、アカデミック・ライティングの重要性等について検討しました。また、第二外国語の担当教員からは、中国語、ドイツ語、フランス語に関する授業の様子および履修生の動向について報告が行われ、本学の第二外国語教育が目指すものとは何かというテーマについて意見交換を行いました。

後期授業アンケート(12月11日(火)~12月24日(月))

上記の期間中、授業内で紙媒体を用いたアンケートを行いました。
今回対象となった授業は、履修者が10名以上の科目全てです(一部例外あり)。授業内容についての理解度や自身の貢献度、授業におけるICT機器などのツールの活用状況など幅広い設問を通して、学生の目線から見た授業の状況を把握することを目的としています。集計結果は今年度中にHPに掲載される予定です。
その他にも、学生が教員に対していつでも匿名で授業についての提案をすることができる「Web授業アンケート」のページを、年間を通して設けています。

その他のFD活動事例

・教員向けの必須課題

本学教育の3本柱である英語・探究・ICTを取り入れた授業計画書を作成し、FD推進センターまで提出してもらいました。今後、優れている授業計画書に関する研修会を企画する予定です。

・授業見学報告書

本学では、教員による授業見学を自由に行っています。対象授業は専任・非常勤教員を問わず、すべての授業を見学することが可能です。見学を行った教員は見学後FD推進センターまでオンラインにて授業見学報告書を提出してもらっています。

・オンライン講座受講

教員のProfessional Developmentの一環として教授法や専門分野に関するオンライン講座の受講を積極的に推進しています。

 
 
今後も研修内容や学生の意見を反映し、より良い授業づくりを目指します。

FD推進センター

 

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