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Wai Lun Valiant So 助教

どのような研究をしているのですか?
  「言語に関するほぼすべて」が研究対象です。言語の起源、歴史、原理、各国の言語がお互いに与えた影響、言語を学ぶ・教えることが難しいの理由など、多岐にわたります。その中でも特に力を入れているのが「効率よく言語を教える方法」です。コミュニカティブ・アプローチ(※1)、アクティブ・ラーニング(※2)、タスクに基づく言語指導法(※3)などのいわゆる“新世代教授法”は本当に効果的なのか、なぜ効果的なのか、その答えを探究しています。
この道に進んだきっかけを教えてください
  大学では生物化学を専門に学んでいましたが、言語を学ぶことは子どもの頃から「趣味」のようなものでした。それは、出身地の香港が多様な国の文化溢れる都市で、日頃から他国文化を体験する機会が多かったから。大学を卒業した後、言語と文化に関する勉強や仕事に挑戦してみたくなり、専門的に学び始めました。現在は六ヶ国語を勉強しており、その過程でさまざまな分野の知識・スキルを身に付けることができました。
研究分野の「ここが面白い!」を教えてください
  「何をしてみたい?」と聞かれたら、「世界一周!」と答える人は多いのではないかと思います。世界中を旅して他国の文化に触れることは、私を含め多くの人にとって夢のようなものです。
  私は言語に関する勉強・仕事を始めてから、さまざまな国の文化に触れる機会が増えました。実際に訪れてはいなくても、毎日外国を旅しているような気分になります。言語や文化を勉強することで、他国の方々と会った時に深く会話することもできるようになりました。「毎日が海外旅行」。とても大変なことですが、これ以上に面白いことはないと思っています。
高校生へのメッセージ
  「単語をとにかく丸暗記」、「文法のルールとパターンを丸暗記」、語学の授業にこんな印象はありませんか。ですが、本学の授業はそうではありません。例えば、英語の授業のテキストを通して、英語だけでなく、文化・科学・経済などの知識を学びます。発音に関しても、筋肉や喉頭など科学的な角度から見ることもあります。英語をどのように実生活に生かすか、将来の勉強、仕事の為にどのように役立てるか学ぶのが、本学の英語授業の目的です。開智国際大学では、アクティブ・ラーニングやコミュニカティブ・アプローチといった、新しい教授法に取り組んでいます。簡単に言うと、先生が一方的に教えるのではなく、先生とのやり取り(コミュニカティブ)の中で学生たちが学んでいくという授業の方法です。非常に新しい取り組みで、世界のどの国にいってもなかなか体験できないでしょう。真新しい観点と体験は、あなたの未来にきっと役に立つと思います。
 略 歴

コロンビア大学大学院 人文科学学部 TESOL専攻 修士。コロンビア大学Community Language Program(アメリカ) 英語教師実習生を経て、2020年4月より現職。

専門分野 英語指導法(TESOL)、音声学、第二言語習得(SLA)
担当教科 英語AⅠ・Ⅱ、英語CⅠ・Ⅱ、英語DⅠ・Ⅱ、英語EⅠ・Ⅱ
趣味 知識を得ること(クイズ番組が好きで分野を問わずに勉強しています)、ゲーム(ジャンル問わず)、球技全般
おすすめの本 世界遺産検定事務局『世界遺産検定公式テキスト』(世界中の貴重な文化の足跡がまとめられています。「国際人」になるための近道として、手に取ってみてください。)

※1 コミュニケーション能力の獲得を目的とする教授法
※2 学修者の積極的な授業への参加を促す授業や学習法
※3 タスクの遂行によってコミュニケーション能力を身に付ける教授法

インタビュー動画はこちら▼
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