本学教育学部を2021年に巣立ち、開智望小学校で先生としての第一歩を踏み出した卒業生にインタビューしました。
Q1. 小学校の教員を目指したきっかけを教えてください
私は小学校という空間がとても好きで、下校時間ギリギリまで学校に残り、動き回っているような子どもでした。学校が好きだったことはもちろん、自由に学びの空間を与えてくれて、学校を好きにさせてくれた先生方に憧れと感謝の気持ちを持ったのが、教員になりたいと思った根源です。
また、まだ教員になりたいと思う前、小中学生の頃に抱いていた夢にくじけてしまったことがあります。何を目指して生きて行けばいいのか一瞬にして分からなくなってしまい、「もっとたくさんの将来の選択肢をみれていれば良かった」とひどく後悔の念を抱きました。
「私のように楽しく学校に通って欲しい」「私のようにならないように、小さなきっかけも取りこぼさず、将来への無限の可能性を感じながら生きてほしい」という2つの子どもたちへの願いが混じり合い、小学校の教員を志望しました。
Q2. 開智望小学校に就職を決めた理由を教えてください
開智望小学校には、授業を受ける同学年のクラスのほかに、毎日の学級活動を行う「ホーム」と呼ばれる異学年クラスがあります。インターンシップで初めて開智望小学校に行き、ホームでの活動を見て、なんて難しいことをしている学校なのだろうと驚きました。それと同時に、私自身も日々の活動を異年齢で行う幼稚園に通っていたため、「学び合い」の姿勢で過ごす児童の様子にどこか懐かしく温かい気持ちになりました。子どもの頃の経験は、どんな些細なことでも、それからの一生に対し、ふいに大きな影響を与えていくのだと痛感した瞬間でした。
異学年で支え合い育った子どもたちのその先を見てみたいと思い、開智望小学校に就職を決めました。
1 年 生
柏市地域ボランティアでの活動、併設校インターンシップ
2 年 生
併設校インターンシップ
3 年 生
東京都中央区の小学校でのボランティア活動
東京都中央区の小学校でのボランティア活動、教育実習、面接練習
開智国際大学入学前の私は、どちらかというと保守的に生きてきました。しかし大学に入学して、さまざまな国や地域から集まり、多くの分野で活躍している学生や先生方に出会い、考え方が変わりました。自分の人生の視野の幅をもっと広げることができるように、自分の中の「好き」をもっと増やせることができるように活動することを心掛けて、4年間を過ごしました。
また、趣味や勉学だけでなく、生きていくうえで必要な「お金を稼ぐ」という点でも多くの経験をしてみようと、アルバイトの業種を変えてみたりもしました。働き方として「雇われて時間を売る」だけでなく、好きの気持ちをを広げていくことで、微弱ではありますが「技術を売る」といった経験にも繋げていくことができ、自分の人生にたくさんの視野・経験を取り込む4年間を過ごすことができました。
開智国際大学だからこそできたこととして、3・4年生の時の自主選択制のゼミナールが挙げられます。自主選択制のゼミナールでは、自分自身が学びたいことを申告し、専門とする先生のもとで学ぶことができます。私は学びたい事として、授業をしていくうえで1番自信がなかった音楽を選択しました。大学のゼミナールというと、自分の1番得意な分野を選択し研究を進めていくイメージがあり、音楽が苦手な私がついていけるのか不安がありましたが、担当の先生が学生1人ひとりに焦点を当てた研究内容を一緒に進めてくださり、1年間学びきることができました。
また、4年生の時に友人や先生と声を掛け合い、初等教育国語科ゼミナールを発足させました。このゼミナールを通して、1年間、初等教育における国語の授業についての学びを深めることができました。
自分が学んで、研究していきたいことを自由に選択させてもらえて、学びたい内容に沿った専門の先生がしっかりとサポートをしてくれる、そんな環境が開智国際大学の魅力です。
冷静になったり、ちょっと後悔したり・・・・・・なんて振り返ることは、後からいくらでもできます。開智国際大学で過ごす4年間は、どうぞ前だけを見据えて、学生だからこそできるアクションをたくさん起こしてください!
※2021年7月取材時点の内容です