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学長から新入生へのメッセージ

2020/4/6

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆さま、ご息女・ご子息のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。 開智国際大学は、皆さんを、教育学部ならびに国際教養学部の第四期生としてお迎えいたします。教職員・先輩学生一同、皆さんの入学を祝し、ともに学び合えることを心待ちにしておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、入学式をやむを得ず中止することにいたしました。本当に残念です。

しかし、状況を見極めながら、本学では、皆さんの入学を祝う機会を設けたく検討を重ねています。本日は、お祝いの言葉として、メッセージをお贈りいたします。

 

本学では、設立当初から、「教養教育」を教育の柱に、幅広い分野に科目を設け、学生のさまざまな関心に応えられる学びの機会を提供しています。この豊かな土壌を作るために、創立以来今日まで大切に守り続け誇りにしているのが「少人数教育」と「探究型教育」です。「探究型教育」のキーになるのは「対話」です。先生や友人の意見に耳を傾け、自ら解答を導き出す参画型の学びは、多様性に富む今の時代にもっとも必要とされています。それは、少人数教育だからこそ実現できるのです。キャンパスでの日々の営みが、結果として「多様性」を認め合う環境につながっていきます。

都心からほどよく離れた本キャンパスは、豊かな自然に恵まれています。四季折々の美しさとともに、移りゆく細やかな季節の変化も感じてもらえるでしょう。学びの場として、このように恵まれた環境で、4年間、先生や友人との対話を通して、より深い学びができるのです。

大学の4年間は、夢を作り積み上げて、皆さん自身のものにしていく過程です。「学校は、何もしてくれない」「教えてくれなかったので、できなかった・・・」、皆さんは今までそんなことを口にしていませんか。うまくいかない原因を、他人や環境のせいにしてしまうことはありませんでしたか。

一つ、このお話を皆さんにお伝えしたいと思います。1961年に、ジョン・F・ケネディ氏はアメリカの第35代大統領に就任しました。就任演説の最後に “Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.”と、国民に自覚を促しました。新しい門出を迎えられた今日、私は、皆さんに次の言葉を贈りたいと思います。 “Ask not what your university can do for you, ask what you can do for yourself.”

大学は、試行錯誤を繰り返しながら、一人ひとりが自律していくための場です。大学が何かをしてくれるだろう・・・と受身でいると、なにも得ることはできません。夢の実現に向けてまず一歩を踏み出してください。開智国際大学は、学生一人ひとりのチャレンジを求めています。

 

本学では、新型コロナウイルス感染拡大防止策の「3密(密閉空間、密集場所、密接場面)」に配慮しつつ、5月6日(水・祝)より、キャンパスでの授業を始める予定です。それまでの間、自宅でできることに挑戦してみましょう。各学部から課題が出されます。これから始まる大学での学びに繋げるためにも、工夫を凝らしながら、ぜひチャレンジしてください。

新型コロナウイルスの感染拡大に不安がつのりますが、一日も早く収束に向かいますよう祈りながら、新学期に笑顔いっぱいの皆さんとお目にかかれますことを心待ちにしております。

 

2020年4月6日
開智国際大学学長 北垣日出子

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