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教育の目標
開智学園は「自分で考え、推論・創造する思考力と発信力を育成する」「信念を持ちつつ、他者に共感できる豊かな人間性を育成する」「多面的に考え、世界平和に貢献できる専門性と精神を持った人材を育成する」という3本の柱を教育理念とし、小中高一貫教育を行っています。
本大学でも同様な理念をもち、開智学園の小学校・中学校・高等学校と協力し、様々な教育的な試みを通して「教育を通して社会に貢献する使命感を持ち、教育に対する深い理解と専門的な知識並びに実践的指導力を有し、新しい教育的な課題に対応できる教育者の養成」を行っていきます。

教育課程の構造
開智国際大学では、教育学部の教育の重点をまず
1.国際的な視野、教養、知性
2.コミュニケーション能力

この2つの能力の育成を学びの基礎として位置づけました。

さらに教育者として必要な
3.カウンセリング・マインド
4.教師としての専門性
5.授業や学校での学びの実践的指導力の育成

を合わせ、5つの柱をもとに「目指す教員像」「ディプロマポリシー」「カリキュラム、講座の組み立て」「アドミッションポリシー」を関連させて策定することで教育的な一貫性と、より優れた教育効果を上げることを目指します。
教育学部の教育課程の構造
教育学部の教育課程の構造

目指す教員像
科学技術の発展やグローバル化の影響を受けて、日本の教育が大きく変わろうとしています。さまざまな価値観が交錯し、変化の激しい複雑な社会状況の中で、学校には、多様な家庭から多様な文化的背景をもった児童や生徒が集まっています。グローバル化や高度情報化、少子高齢化など社会の急激な変化は、子どもの発達・教育にも大きな影響を与えています。このような時代背景のなかで、教育者が備えるべき資質・指導力は従来とは様相を異にします。

これからの教育を担う教員が備えるべき最も必要な力は、一方的に教科等を教える力ではなく、「児童・生徒が自ら学び、考え、行動できる力」を引き出し、育てることのできる、アクティブ・ラーニング(以後、ALとする)型の学びに精通した実践的な指導力です。
また、授業活動全体を通じて、一人ひとりの児童生徒と向き合って話を聴き、全人格的な交わりの中で指導していく能力は、従来以上に必要とされる。学級はいつも平和とは限らず、日常的に発生する児童生徒間のトラブルにも、保護者対応にも、状況を見極め判断し行動する力が求められます。相手を理解し受け容れる姿勢、相手の話を聴き・助言する力が教員には必要不可欠です。同僚教員との関係も、仕事を円滑に進める上で重要です。すなわち、教員には「人間力」が求められます。

そこで、「教職に対する強い情熱と教育の専門家としての確かな力量を持ち、総合的な人間力」を兼ね備えた教員や教育者の養成を目的として、開智国際大学が目指す教師像を定めました。

1.国際的視野、教養・知性を持った教育者

使命感、責任感、情熱を持ち、基本的な学力と教養、知性、国際的な視野を身につけ、社会に貢献する強い意志と倫理観を持った教育者。                                   

2.コミュニケーション能力を持った教育者

コミュニケーション能力、情報を集め、取捨選択し、活用する能力を持ち、自律的に学び、生涯にわたって自己研鑽のできる教育者。                                     

3.カウンセリング・マインドを持った教育者

児童・生徒を理解でき、自己理解(自分自身、自分の国)と他者理解(他者、世界の人々や文化)でき、カウンセリングマインドを持った教育者。                                 

4.専門的知識を持った教育者

専門的な教育学全般の知識、柔軟でクリティカルな思考力、創造的思考力、解答のない課題に最善の解決策を導く問題解決力を持った教育者。                                 

5.実践的指導力を持った教育者

「アクティブ・ラーニングを取り入れた授業」「ワークショップや哲学対話などの手法を取り入れた道徳教育」「英語活動を中心とした英語教育」「ICTを授業や学校行事等で活用」「発達障害などを含む特別な支援を必要とする児童、生徒への対応」など、新たな教育課題に対応でき、初等教育専攻のものにあっては「さまざまな教科の幅広い知識と指導力」、中等教育専攻のものにあっては「専門教科に関する高い知識と指導力」を有した教育者。


日本の教育的課題

従来の日本の教育は、知識を伝達教授する学びが中心でした。学習者である児童・生徒は教師(指導者)から知識や計算・問題処理のやり方を教えてもらい、知識を覚え、繰り返し練習することが学びでした。常に与えられたことをまじめに学習し、知識の量を増やし、答えが一つしかない問題に対する処理能力を求める試験でよい成績をとることが評価の対象となっていました。
OECDが3年ごとに15歳の生徒に実施しているPISA調査において、平成24(2012)年の調査では平成21(2009)年より全般的な学力は大幅に改善し、国際的な順位が高くなったものの、日本の児童・生徒の弱点は、

1.「習得した知識や与えられたデータを活用して、深く考えて解く問題」「与えられた問題に対して、自分の意見を述べること、自由作文を書くこと」であり、また、記述問題では、白紙の回答が多いこと。
2.一方的に教えられる受動的な学習を通して育った児童・生徒たちの学習に対する意欲や、将来に対する希望や志といった点が、他の国と比べ低い結果になっている。

そこで、日本の学校は、日本の素晴らしい教育の良さを生かしつつ、児童・生徒が自ら考え、自ら学び、自らの責任で行動できる力や豊かな人間性を育み「生きる力」を育成する教育を行わなければなりません。そのためにICTを活用したAL型の学びを通して、児童生徒が主体的に学ぶ授業ができる教育者の育成が急務です。
そのため、本学では数年前からAL型授業に取り組み、ICTの活用も開始しました。さらに、併設校である開智日本橋学園中学校はバカロレアの中等教育プログラム(MYP)の候補校であり、開智望小学校はバカロレアのPYPの候補校として、AL型授業を積極的に推進している。これらの取り組みをさらに進化発展させるとともに、当大学が目指す教師像にそくした学校の教師、教育者を育成するために次のようにディプロマポリシーを定めました。

教育学部のディプロマポリシー

開智国際大学、教育学部は『教育を通して社会に貢献する使命感を持ち、教育に対する深い理解と専門的な知識並びに実践的指導力を有し、新しい教育的な課題に対応できる教育者の養成』という目標の下、本学のめざす教育像に即したディプロマポリシーに基づき、教育を通して社会に貢献していく教育者としての使命感と情熱、意欲を持ち、そのために必要な資質、学力、能力をそなえ、所定の単位を取得した学生に学位を与える。

a.基本的な学力、国際的な視野、教養、知性を伸ばし、合わせて、社会貢献する強い意志と倫理観を身につけている。                                              
b.コミュニケーション力、情報収集・活用力をのばし、自律的に学ぶ力、自己研鑽力を身につけている。
c.児童・生徒理解ができ、自己理解、他者理解できる心理学的なスキルを修得している。
d.専門的な教育学の知識全般を修得し、クリティカルシンキング、創造的思考力、問題解決力を身につけている
e.「アクティブ・ラーニング」「ICTの活用」「実践的道徳教育」「特別に支援の必要な児童生徒への対応」などの指導力を身につけ、初等教育専攻のものにあっては『さまざまな教科の幅広い知識と指導力』、中等教育専攻のものにあっては『専門の教科に関する高い知識と指導力』を修得している。


カリキュラムポリシー

カリキュラムポリシー2
第一期:1セメスター:教職への意欲向上期(1年次前期)

教育の理念や歴史・思想、教職の意義や教員の役割を理解し、教員について具体的なイメージを獲得した上で、教職課程で積極的に学ぼうとする意欲を持つ。

第二期:2セメスター:学校教育理解期(1年次後期)

児童生徒の心身の発達を理解し、状況に応じた学習指導、生徒指導ができるように教育課程の編成に関する理論・知識を習得する。

第三期:3・4・5セメスター:基礎的教育実践力養成期(2年次前期~3年次前期)

2年次より本格的に履修が始まる「教職科目」や、各教科の教育法の授業において、4年次で行う教育実習に向けて、学校現場の観察、学習指導案の作成、模擬授業を行い学習指導、生徒指導に関する実践的指導力を養成する。

第四期:6・7セメスター:発展的教育実践力養成期(3年次後期~4年次前期)

教育実習に向けて、教科専門科目を徹底的に学習するよう事前指導を行い、実際に教育実習を経験する中で、教員として必要な資質能力を理解する。さらに新しい教育課題を探求する力を養成する。

第五期:8セメスター:自発的自己研鑽期(4年次後期)

教育実習も含めた、教職課程の総まとめを行う。

目指す教師像
(1)国際的視野、教養・知性を持った教育者
対応科目
「哲学」「倫理学」「宗教学」「心理学概論」「芸術学」「日本文学史」「史学概論」「憲法」「法学」「政治学」「経済学」「経営学」「社会学」「生物学」「人間工学」「物理学」「地球科学」「数学」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「グローバル社会を生きる」「情報機器の操作Ⅰ」「情報機器の操作Ⅱ」「情報処理概論」「青少年と国際教育」「国際バカロレア教育研究」「イギリスの文学」「アメリカの文学」「ヨーロッパの生活と文化」「イギリスの生活と文化」「アメリカの生活と文化」「中国の文学」
(2)コミュニケーション能力を持った教育者
対応科目
「英語AⅠ・Ⅱ」~「英語GⅠ・Ⅱ」「論理的思考法」「論理的表現法」「プレゼンテーションA(日本語)」「プレゼンテーションB(English)」「ゼミナールⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」その他、多くの授業で「アクティブ・ラーニング」型授業を行う。
(3)カウンセリング・マインドを持った教育者
対応科目
「心身の発達と学習過程」「教育心理学」「発達心理学」「青年心理学」「社会心理学」「学校心理学」「発達支援論」「障がい児・者の心理学」「家族心理学」「臨床心理学」「パーソナリティ心理学」「健康心理学」「教育実習」
(4)専門的知識を持った教育者
対応科目(初等教育専攻)
「教育学概論」「教職論」「教育行政学」「教育課程論」「教育方法論」「教育法規」「教育時事問題」「道徳教育の理論と方法」「特別活動の理論と方法」「生徒指導論」「学級経営論」「進路指導論」「教育相談」「教育における調査と統計」「ICTを活用した授業実践研究」「青少年と情報メディア」
「国語科教育研究(書写を含む)」「社会科教育研究」「算数科教育研究Ⅰ」「算数科教育研究Ⅱ」「理科教育研究Ⅰ」「理科教育研究Ⅱ」「生活科教育研究」「音楽科教育研究Ⅰ」「音楽科教育研究Ⅱ」「図画工作科教育研究Ⅰ」「図画工作科教育研究Ⅱ」「家庭科教育研究」「体育科教育研究Ⅰ」「体育科教育研究Ⅱ」「外国語活動研究」
対応科目(中等教育専攻英語コース)
「教育学概論」「教職論」「教育行政学」「教育課程論」「教育方法論」「教育法規」「教育時事問題」「道徳教育の理論と方法」「特別活動の理論と方法」「生徒指導論」「学級経営論」「進路指導論」「教育相談」「教育における調査と統計」「ICTを活用した授業実践研究」「青少年と情報メディア」
「英語学概論」「英文法」「イギリスの文学A」「 イギリスの文学B」「アメリカの文学A」「アメリカの文学B」「英語コミュニケーションA」「英語コミュニケーションB」「総合英語Ⅰ」「総合英語Ⅱ」「ヨーロッパの生活と文化A」「ヨーロッパの生活と文化B」「イギリスの生活と文化」「アメリカの生活と文化」
対応科目(中等教育専攻国語コース)
「教育学概論」「教職論」「教育行政学」「教育課程論」「教育方法論」「教育法規」「教育時事問題」「道徳教育の理論と方法」「特別活動の理論と方法」「生徒指導論」「学級経営論」「進路指導論」「教育相談」「教育における調査と統計」「ICTを活用した授業実践研究」「青少年と情報メディア」「国語学概論」「日本語の表現」「日本語文章法」「日本語のレトリック」「国文学史A」「国文学史B」「日本の古典文学A」「日本の古典文学B」「日本の近代文学A」「日本の近代文学B」「中国の文学」「漢文学Ⅰ」「漢文学Ⅱ」「書道」
(5)実践的指導力を持った教育者
対応科目(初等教育専攻)
「初等教育の教科教育法(国語・社会・算数・理科・生活・音楽・図画工作・家庭・体育・外国語活動)」「教職研究Ⅰ(教職実務Ⅰ)」「教職研究Ⅱ(教職実務Ⅱ)」
「教育実習Ⅰ」「教育実習Ⅱ」「教育実習事前事後指導」「教職実践演習」「教職研究Ⅲ(学校教育の今日的課題Ⅰ)」「教職研究Ⅳ(学校教育の今日的課題Ⅱ)」「教職研究Ⅴ(学校教育の今日的課題Ⅲ)」 「ゼミナールⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」「スポーツ実技Ⅰ・Ⅱ」「健康づくり運動論」
対応科目(中等教育専攻英語コース)
「英語科教育法Ⅰ」「英語科教育法Ⅱ」「英語科教育法Ⅲ」「英語科教育法Ⅳ」「教職研究Ⅰ(教職実務Ⅰ)」「教職研究Ⅱ(教職実務Ⅱ)」「教育実習Ⅰ」「教育実習Ⅱ」「教育実習事前事後指導」「教職実践演習」「教職研究Ⅲ(学校教育の今日的課題Ⅰ)」「教職研究Ⅳ(学校教育の今日的課題Ⅱ)」「教職研究Ⅴ(学校教育の今日的課題Ⅲ)」 「ゼミナールⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」「スポーツ実技Ⅰ・Ⅱ」「健康づくり運動論」
対応科目(中等教育専攻国語コース)
「国語科教育法Ⅰ」「国語科教育法Ⅱ」「国語科教育法Ⅲ」「国語科教育法Ⅳ」「教職研究Ⅰ(教職実務Ⅰ)」「教職研究Ⅱ(教職実務Ⅱ)」「教育実習Ⅰ」「教育実習Ⅱ」「教育実習事前事後指導」「教職実践演習」「教職研究Ⅲ(学校教育の今日的課題Ⅰ)」「教職研究Ⅳ(学校教育の今日的課題Ⅱ)」「教職研究Ⅴ(学校教育の今日的課題Ⅲ)」 「ゼミナールⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」「スポーツ実技Ⅰ・Ⅱ」「健康づくり運動論」