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≪授業紹介≫開智国際ならでは!異文化を肌で感じる「文化人類学」講義 - 古賀万由里講師

2016/9/10

開智国際大学では、教室内に留学生の姿を見ない日はありません。
今回は、留学生から直接文化の違いを聞ける開智国際大学ならではの「文化人類学」(古賀万由里講師)の講義をとりあげます。

この授業では、前期試験を控えた学生たちが、どこまで学問について理解できているのかクイズ形式で確認する作業から始まりました。

Q.「文化人類学」とはどのような学問か?
Q.「文化人類学」における「文化」とはなにか?

A かBかで答える設問形式にして次々に質問をなげかける古賀先生。
自らに問いかけて考える中で、学生たちが学問について自然に理解を深めていく様子が伺えます。

Q. 文化人類学とは「自分」を基準としてスケールを決めてしまう学問なのだろうか?
この設問に、古賀先生はこう説明を加えます。
「異文化を理解する」ということは、自分たちの基準、常識の範囲内で考えることではなく、相手側の立場に立って考えることである。“なぜこの人たちは自分たちが考えもしないことをするのだろう?”と疑問に思いながら探っていく学問である、と。

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フィールドワークとサーベイについて
古賀先生は、さまざまな国で文化人類学のフィールドワークを行っています。調査に行った先での出来事などリアルな話が聞けるのもこの授業の特徴です。

Q.「理想のフィールドワーク」とはなにか?
A.あまり良いデータは得られなかったがインフォーマント(情報提供者)に「またおいで」と言われた
B. 良いデータは得られたがインフォーマントと喧嘩をしてしまった

この設問に対し、これは答えのない問いである、と前置きした上で先生は自身の経験を話し始めました。
マレーシアにフィールドワークに行った際、案内人であったインド系マレーシア人との間でコンフリクト(衝突)が生じた。フィールドワークにおいて、ルールに対しての感覚の違いによる修復不可能なコンフリクトが起こってしまう可能性は多々ある。
経験に基づく詳細な話に、学生たちも前のめりになって講義に引き込まれていきます。

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国によって違う婚姻形態
授業は文化の違いにおける様々な「婚姻形態」の話へ。受講者であるウズベキスタン、ネパール、中国からの留学生たちに、それぞれの国の一風変わった婚姻形態について話を聞いていきます。

◆ネパールからきた留学生の話
ネパールでは、少ないけれども現在でも一人の男性が二人の女性と結婚している場合がある。法律的には一夫一婦制であるが、そのような風習がいまだに残っている。

◆中国からきた留学生の話
中国では「ゴーストマリッジ(冥婚)」といって、死者同士または死者と生者を結婚させることが今でも行われている。未成年が未婚のまま亡くなると、先祖のお墓に入れないためであると言われている。

古賀先生は留学生から話を聞いた上で「日本では今は一夫一婦制だが、過去は違ったし未来も違うかもしれない。今だけの常識にとらわれずに、色んな見方の人を交えて議論をすることが大切である」と話しました。


最後に

開智国際大学は留学生が多いことから、自分でも驚くことがあるくらい異文化を体験することができると古賀先生は話します。「文化人類学」は、自分の物差しで物事をはかるのではなく、相手がなぜそうしているのかもっと知りたいと思うこと、相手の立場、国に生まれ育ったらどうか、と考えてみることが大切である。異文化理解は、遠くに足を運ばなくても、普段の生活の中で色んな発見をしていけるものであると講義を締めくくりました。

さまざまな国から留学生を迎えている開智国際大学において、異なる文化を受け入れながら共存することを学び合う「文化人類学」は学生たちの生活に根付いた貴重な学問であると感じられる講義でした。

*前期、授業を受けてきた学生たちの感想文を紹介します*

●日本の一定の場所に住んでいると世界のことを全部知ったような気持になる。そこから一歩踏み出して、本当の異文化、世界を知ることで面白さや楽しさがあると思った。

●人間の死についてはしっかりと考えなくてはならないものだと思います。違いをもっと知りたいと思う。

●大学に留学生が増えたので、色々な国の文化を聞けるので日本との違いが多くてとても面白いと感じた。しかしやはり文化の違いがあるために、互いに共生していくために努力しないといけないなと思った。

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