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ICTを活用したグループワークを通して、自分たちで作り上げる授業 ― 「教育心理学」(柴原宜幸教授)

2017/10/31

開智国際大学では、アクティブ・ラーニングが積極的に実践されています。
アクティブ・ラーニングとは、教員による一方向的な教育ではなく、学生が能動的に学びに取り組む学習法のこと。
その学びを支援するためにICT (Information and Communication Technology)を活用しようと、プロジェクタやパソコン、電子黒板など、最新の機器を備えた教室があります。

 

今回は、そんな教室の一つを使って、ICTを活用したグループワークを実践している「教育心理学」(柴原宜幸教授)の授業を取り上げます。

受講生はほとんどが1年生です。

授業のテーマは、『主体的な学びを取り入れた授業を考案する』。
グループワークを行いながら、小・中学校の授業案を作成してみよう、という授業です。

 

 

 

【グループワークによる授業案の作成】
まず学生たちに提示されたのは、「中学校の理科を想定した仮説実験授業」「jigsaw法を用いた協同学習」「小学校高学年を想定したproject学習」というテーマ。
1テーマ4・5人ずつの3グループに分かれ、意見を出し合っていきます。
ここで活躍するのが、教室に設置されたパソコン・プロジェクタ・ホワイトボード。
教室の3面にそれぞれ設置されているので、すべてのグループが同時に機材を使うことができます。
ホワイトボードに意見を書き出し、パワーポイントで発表資料を作りながら議論を重ね、調べたいことがあればその場で検索し・・・・・・と、「試行錯誤」が思いのままにできるのが魅力です。

 

「水上置換法を用いて酸素を発生させる実験にしようか。」
「千葉県についての調べ学習はどうかな? キャラ・食・気候・面積・特産品とテーマごとに分担させれば、jigsaw法が使えるかも!」
「project学習だから、社会の授業でどこかへ見学にいくことにしたら? 国会議事堂とか。」

 

 

 

 

90分間という限られた時間で案をまとめるために、活発に意見が飛び交います。そんな学生たちを見守りつつ、柴原教授は各グループに声をかけていきます。

 

「実験で得られた気体が酸素だとどうやったら分かる?」
「jigsaw法のメリットを考えてごらん。」
「何を学ぶために見学先を国会議事堂にしたの?」

 

教授の問いかけに、学生たちがさらに意見を出し合い、理解を深めていく様子が伺えます。

 

「“酸素は助燃性がある”と習っているはずだから、線香を近づけさせよう。」

「一人一役あることで責任感も出るし、調べる時間も節約できる……?」

「この見学で政治に興味を持ってくれれば、その後の授業につながるんじゃないかな。」

 

 

【発表・フィードバック】

1時間強の熱いディスカッションを経て、各グループの授業案がまとまりました。

授業の締めは、この授業案の発表。

パソコン上でまとめた資料を投影しながら、教室全体で共有します。

各グループの発表に対し、柴原教授からのアドバイスが。

 

「最初から“酸素を発生させます”と言わずに、気体の性質から推測させてはどうかな。他の気体の性質と比較することで理解が深められる。」

「気候と食・特産品のつながりなど、最後に各テーマを統合するようにまとめさせると、よりjigsaw法のメリットを活かした授業になるよ。」

「国会議事堂に限らず、周辺施設のことも事前に調べさせるともっと良かったね。生徒の興味の対象が広がります。」

 

考えぬいた後、足りなかった部分を補ってもらうことで、どの学生も「なるほど」と納得の様子。本を読むだけでは気づかない、知識の深まりを感じました。

 

 

【学生の感想】

  • グループディスカッションは、毎回組まれるグループが少人数なので、メンバー全員が意見を出し合わないと話し合いが進みません。また、授業後に出される持ち帰り課題もディスカッションに主体的に参加していないとできないものだったり、授業内で行なわれるディスカッション内容要約の発表者をギリギリに指名したり。個々人の積極的に学ぶ姿勢を大切にする授業でした。ディスカッションテーマは難しいものが多いのですが、1人だけで考え込まず、グループで意見を出し合い、共有することによって理解が深まっていたと思います。<国際教養学部1年>

 

 

【おわりに】

学生たちが自分たちで考え、意見を出し合い、形にしていく授業。主体的に考え、先生や他の学生とコミュニケーションをとりながら進行することで、新しい発見が生まれます。学生たちのやる気と力を引き出していく講義です。

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