学長挨拶

学長挨拶


本学は、2017年4月より、学校法人開智学園の一翼を担う大学として、「教育学部」と「国際教養学部」を新設し、新たな一歩を踏み出しました。開智国際大学の「元年」です。
「教育学部」「国際教養学部」の一期生として、本年4月には、主体的に学び、キャンパスライフを意義あるものにしたいという大きな夢と希望をもつ新入学生がたくさん集まってくれました。教職員一同、「大学元年」を心に刻み、「智の扉を開き、広く知識を修得し、未来を創造する」という本学のリベラルアーツ教育を示す「開智」と、「地域社会・国際社会に貢献する人材を育成する」という大学の教育方針を併せ持った「開智国際大学」の名前にふさわしい教育を実践していこうと、決意を新たにしております。

本学では、数年来、「国際英語」と「アクティブ・ラーニング」を二本の柱に据えて、改革を進めて参りました。英語は最早、アメリカ人やイギリス人など英語を母語とする人々との間のコミュニケーション・ツールというよりはむしろ、世界中で多国間の人々とのコミュニケーション・ツールとして使われています。本学では、1年次に週4コマの英語を必修とし、学生たちは、ネイティブの先生の指導により、少人数のクラスで学んでいます。それは”English as a native language”ではなく、”English as an international language”として、相手の話を聞き取り、自分の意見や要望を伝えるコミュニケーション・ツールとして、これからのグロ―バル社会に生きていく若者が活躍に必要な実践的な国際英語を身につけています。
 また、本学では講義中心の授業から、少人数教育の利点を活かして、PBL(Project Based Learning:問題解決型学習)手法を活用し、学生が主体的に参画し、考え・学ぶアクティブ・ラーニング型(探求型)の授業にシフトしていく取り組みを続けてきました。アクティブ・ラーニング教室を設置し、アクティブ・ラーニング型の授業を増やし、社会に出てから役に立つ共創力、思考力、コミュニケーション力、問題解決力をしっかりと育成しています。
 「国際英語」と「アクティブ・ラーニング」について、FD委員会を中心に、「教員同士の学び合い⇔授業での実践」を数年にわたって研究・実践してきました。これら二本の柱は、ここ数年間で着実に充実したものとなり、「開智国際大学式国際英語/開智国際大学式アクティブ・ラーニング」として、教育効果をもたらしています。今年度からスタートする「教育学部」「国際教養学部」でも、この二つのコンセプトは本学の学びの土台として、今後さらに充実化をはかり拡張させていきます。

初等教育専攻と中等教育専攻をもつ「教育学部」は、小規模大学であること、そして小学校2校、中学・高等学校3校を学園内にもっているという、本学の強みを十分に活かした教育を行います。具体的にいうと、併設校である小・中・高校でのインターンシップなど学校教育現場における実習経験を積みながら学びの幅を広げていくこと、そして、教員採用試験対策の指導を徹底することにより卒業時には教員として飛び立てるよう、きめ細かな指導に取り組んでいくことです。
このような教育を実現するために、国立大学教育学部での学生指導に経験豊富な教授陣、教育現場での管理職・研究者を招聘し、盤石な教育指導体制を整えました。また、電子黒板など先端の教育機器も新たに取り入れ、それらの機器を活用して探求型教育が行える教師として自信をもって生徒の指導に当たれるように、教育環境も整えております。これらの教育環境と授業への独自性と特長を生かしながら、小さいけれどきらりと光る、唯一無二の「教育学部」を作り上げていきます。
グローバル化が急激に進み、情報技術は日進月歩する21世紀の社会で成功をおさめるためには、これまでとは違った視点での学びが必要とされています。このような時代をたくましく生き抜くために、本学の「国際教学部」では、「人間理解」「文化・言語」「地域・社会」「国際社会」の4つの科目クラスターを設け、これらを組み合わせることにより、学問領域を超えた学際的な学びを、アクティブ・ラーニング型の授業を通して修得していきます。また、海外のさまざまな文化圏から優秀な留学生を迎えキャンパスのグローバル化をはかり、日々の学修の中で、他文化を理解し受容する姿勢を日常的に養います。さらに、英語で学ぶ専門科目を設け、海外での留学の機会を増やすことによって、グローバル社会で活躍できる人材の育成に努めます。
グローバルビジネスコース、比較文化コース、グローバルコミュニケーションコース、人間心理コースの4つのコースは、専門領域の枠を超えた横断的な学びを実現します。一つのコースに限定して専門領域を深く学ぶのも良し、コース横断的に幅広く専門領域を学ぶのも良し。学生一人ひとりが将来を見据えて、自分自身の学びの枠を創っていきます。国内外でのボランティア活動やインターンシップをたくさん経験し、その経験を学びに反映させながら、自分自身の将来について考え、準備を整える4年間といたします。グローバルに、グローカルに、果敢に挑戦できる人材を育成します。
小規模大学である本学では、教員間、職員間、教職員間での会話が多く、大学のために、学生のために「私に何ができるか」を一人ひとりがそれぞれの立場で考えて実践しています。それが渦となり、学生もそれに呼応して、「大学を良くしていこう」という機運が全学に高まっています。教育は「人」です。開智国際大学は、名実ともに生まれ変わります。本学の今後にご期待ください。

開智国際大学
学長 北垣 日出子